著者と語る講演会「ダイエットを通じて考える自分らしさ」|鳥取県立鳥取西高等学校
鳥取県立鳥取西高等学校が毎年開いている「著者と語る講演会」。今年は、私がご指名の誉れをいただきました。
課題図書は私の書いた本でもっとも読みやすく、また若年層向けに書かれた「ダイエット幻想ーやせること、愛されること」を選ばせてもらった。該当箇所は、痩せたい気持ちはどこから来るかについて書いた1章と、自分らしさの罠について書いた第2章。自分らしさ、あるいはその亜型である、個性、ありのまま、ひとりひとりといった言葉はこの10年間くらいの私のホットトピックである。
講義の内容はさておき、西高校の生徒の反応の良さにまず感動してしまった。900人くらい入る大きな会場であるにもかかわらず、面白かったら笑うし、ある動画を流したら拍手は起こるし、会場に問いを投げかけたら、大きめの声で答えてくれる生徒はいるしで、「この時代にこんな学校があるのか」と、とても驚いた。
また講演会の後に行った有志の座談会には30人弱の生徒が集まり、1時間くらいの間、質問が途切れることがなかった。しかも質問のどれも洞察が深く、それぞれが、たとえ途切れ途切れになっても自分の思考を言葉にしようとしている様子がうかがえて、いっそう感銘を受けた。
中高といった時期は、「何頑張ってるの?」「真面目だね」といった形で冷笑するグループが、何かに対して積極的に関わろうとする態度を、たたき壊してしまうことがある。
でも少なくとも私が見た限り、鳥取西高校ではそれが起こっておらず、それをなしえたのは生徒それぞれの力であるとともに、そのような空気を暗黙のうちに支え・励ましている教員の皆さんの力なのだろうと思った。
講演会後、何人かの先生たちとお話しさせてもらったが、高校、大学と働いている組織のタイプは違えど、学ばせてもらうことがたくさんあった。ここが自分の母校です、という方も多く、以外とそういう風景の共有が、いい学びの空間を作って居こともあるだろうな、と思ったり。
はっきりとした答えは得られなくとも、何かについて考えてみること、言語化してみること、それを他者に投げかけてみること、それが起こっているところに身を置くこと。
こういうことができる高校の雰囲気がいつまでも残り続けてほしいなと願ったし、そういう高校から送り出された生徒さんが、もし科学大に来たならば、その空気をきちんと受け継ぎ、私も未来に渡していきたいなと思ったのです。
鳥取西高校の先生方、生徒の皆さん、思い出深い時間を提供してくださり、本当にありがとうございました。

お城の城壁が見える校舎

趣のある図書館

棚もご用意いただいた。
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| Venue / Media | 鳥取県立鳥取西高等学校 |
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