「自分らしく」は、いいことじゃないんですか? |人類学者に聞く「能力資本主義」|うにくえ(2026/10/15-)

「自分らしさ」が急増したのが、90年代です。年功序列や終身雇用といった日本の社会の枠組みが揺らぐ中で、広まっていくんですよね。つまり、日本社会の型が壊れていった時期。

それにはいい部分もありました。非常に抑圧的で、壊されてよかったという部分もあったし。「自分らしさ」というのは、そういうものに対する抵抗の言葉として出てきたんですよね。社会の制度や枠組みがマイノリティの人を押さえつけてきたことへ、「私らしく生きる」はアンチテーゼになります。

けれども、否定した先に何が生まれたのかが問題になります。終身雇用がよくないと枠を壊したけれど、その先に新しい枠は生まれたのでしょうか? 新しい枠ができたというより、枠がなくなってしまったという方が適切だと思います。非正規が増え、安心した未来を見通せる形のある社会は見出しづらくなりました。自分の外側に自分を見出し、位置付ける枠がなくなった結果、自分の内面に降りていって、自分を見出すほかなくなってしまったのです。

インタビュアーは樋口かおるさん。樋口さんご自身が駄菓子屋でみかける子どもたちのお話がとても面白かったです。

全文はリンクからお読みください。こちら後編もあります。後編もリンクからどうぞ。

 

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