稲泉連さん書評|今も輝く古典の視点|WEDGE新刊ガイド(2026/11)

なぜ、今ダグラスなのか。磯野さんは理由として、彼女が身体と社会構造の関係を論じていることを挙げる。「私たちの身体は自分の意志で動いているようでいて、実は社会の形に引きずられています。ある社会構造が立ち上がれば、ある身体の形が否応なく立ち上がるんです」もう一つは、人文知の「世俗化」への危機感である。長い積み重ねの上にあるはずの知が、粘り強い検証を経ることなく、SNSでフレーズだけが切り売りされる時代ー。今の人文知の潮流に対して、ダグラスが「カウンター」になると考えたからだ。

ご自身も本を執筆し、さらに多くのインタビューや書評記事も手がける稲泉さんにお話を聞いてくださいました。熟練の技で短い文章の中にエッセンスを詰め込んでくださっています。

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