医療者が語る答えなき世界-「いのちの守り人」の人類学

単著・共著
著者
磯野 真穂
Label
ちくま新書
ISBN
9784480069665
判型・ページ
240p
定価
968円
Release
2017年

作品紹介

『なぜふつうに 食べられないのか』では、当事者の視点に焦点を当てたため、医療者の考えを平面的に捉えすぎた反省がありました。
従って本作では、医師、看護師、理学療法士、言語聴覚士など、多様な医療職の視点をインタビューと観察を通じて描いています。
循環器外来と漢方外来では断続的に4年間のフィールドワークを行なっており、その成果も存分に生かされました。
患者からすると権力者である現場の医療者は、組織や制度の観点から見ると意外と脆弱であること。答えを知っていそうに見える医療者も意外と答えを持っていないこと。医療者も人であり、組織、制度、ガイドラインなどの縛りの中で時に窮屈さや葛藤を抱えながら、患者さんに向き合っていること。これらを知れたことは、その後の著作に大きな影響を与えることとなりました。筑摩新書より2017年刊行。

インタビュー

書評・メディア紹介

著者は本書のあとがきで「ここに出てくる八つの物語が、読者のこれまでの人生と何らかの形で共鳴することを願ってこの本を書いた」と述べている。本書は、著者の挑戦に応答する覚悟を要請されるとともに、間違いなくそれに見合った報酬を得ることが保証された優れた書物である。

斎藤清二/『こころの科学』

病気を「治す」ことが医療の仕事であるというしごく当たり前の考えは、かれらの仕事の本質をむしろ見えにくくするのではないかと著者は本書で問う。

稲泉連 / 読売新聞

医療者側と患者側の常識やズレを、文化人類学者が観察する。医療の専門家でもなく、患者でもない。文化人類学者とは、予断なしに観察する人たちなのである。

渡邊十絲子/週刊文春

現場における「当たり前」は、なぜ改善されないのか。不確かな真実が、なぜ確かな真実のようにまかり通っているのか。著者は文化人類学者。医療者でも患者でもない、いわば第三の目からの考察は、それらを考えるきっかけとなるはずだ。

三浦天紗子/サンデー毎日

例外を作らない運営が、病をいつもの箱に押し込めてしまう。

武田砂鉄/週刊現代

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